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October, 2005

Tomorrow(2005)
水岡 のぶゆき
1.横濱物語(Version 1)
2.Tomorrow
3.想い
4.天の川
5.いつか王子様が
6.横濱物語(Version 2)
7.道の途中で
8.Green Field
9.月夜野
ボーナスディスク
Tomorrow(Radio edit)
 ピアニスト水岡のぶゆき(敬称略)との偶然の出会いについては、すでにブログで触れた。
 ブログでは書かなかったことがある。CDを購入する決心をしたもう一つの理由である。
 中延商店街は、人通りは多いが(人通りが多いので)落ち着いて演奏を聴くという環境ではない。事実、無造作に置かれたベンチに座って、水岡の演奏に耳を傾けて拍手を送る人間は、私があそこにいた段階では一人しかいなかった。かく言う私も、彼の演奏している場所の前を自転車で何回か往復しただけだし、CDを購入してその場を立ち去ってしまった。

 アーケードで働く人々や買い物をする人たちに心地よい音楽を届けているとはいえ、アーティストにとっては厳しい環境であることには違いなかろう。しかし、彼の演奏は少しもぶれることはなかった。「あら探しをしよう」という私の意地悪な気持ちを急速に萎えさせたのは、演奏の安定性、本物の技量をもつ者のみが醸し出せる安定性である。
 プロフィールを見ると、出発点はクラッシックのようだ。納得、納得。ジャズ、ロック、その他様々な分野でフリーミュージシャンとして参加とある。宜なるかな、である。

 猫のご飯を自転車の前かごと後ろかごに積み込んで家路を急ぐ私を足止めにしたのは、“Tomorrow”と“想い”である。いったんはアーケードを出かけたが、また彼の前を通り過ぎる。「どうしよう」と思いながら、また彼の前を通り過ぎた。結局、彼はいったい誰なのか、この曲はいったい何なのかを知らなくては、絶対後悔すると思った。そういう思いをさせる曲たちである。
 水岡の多くの曲は、やさしくあたたかい。彼の曲を聴いてある種の「懐かしさ」を感じる人もいるだろうし、幸せな気分になる人もいるだろう。また様々な想いから涙を流す人もいることだろう。

 セカンド・アルバムが近々発売されるらしい。過去との決別がテーマのようだ。私は水岡のぶゆきの過去を知らない。あの時の出会いが「始まり」だ。彼はこれからどんな音楽を私たちに送り届けてくれるのだろう。この「これから」がとても楽しみだ。

 最後に予言を記しておこう。
 1.大手レコード会社からCDが発売される
 2.テレビか映画のエンドロールに「音楽 水岡のぶゆき」と出る
 この予言が的中する確率はかなり高いと、私は思っている。したがって、水岡の生演奏を聴きながら買い物をするなんていうゼイタクは、すぐに出来なくなるだろう。

65th Anniversary John Lennon Tribute(2005)
HAPPY BIERTHDAY, JOHN
1 100s(Hyaku-Shiki)/Oh My Love
2 椎名林檎/Yer Blues
3 DREAMS COME TRUE/Beautiful Boy(Darling Boy)
4 槇原敬之/Happy Xmas(War Is Over)
5 奥田民生/Hey Buldog
6 宮沢和史/God
7 PUFFY/Lucy In The Sky With Diamond
8 NAKAKO/Tomorrow Never Knows
9 フジファブリック/Love
10 BONNIE PINK/Revolution
11 SAKURA/Woman
12 忌野清志郎&仲井戸麗市/Don't Let Me Down
13 Acid Test/Mother
14 高野寛/In My Life
 テレビの宣伝を見て購入を決めた一枚。生きていたら65歳。光陰矢のごとしである。

 そうそろ出ているはずだと思って近くの新星堂にいくと、棚を探しても見つからない。カウンターにいる店員さんにたずねると、「出てますよ」と答え、後ろの棚から出してくれた。「こちらもいかがですか」と同時に発売されたジョンのベスト版を勧められた。「たっぷりありますから、結構です」。

 「どれがいい」と聞かれたら、「後半の4曲」と答えるだろう。特に“忌野清志郎&仲井戸麗市/Don't Let Me Down”がいい。忌野清志郎といえば、「たばこ〜をすい〜ながら、いつでもへや〜にひとり……」とつい口に出る。古!!
 この“Don't Let Me Down”を聴くと、年齢をかさねて味がでてきた忌野清志郎に出会える。ドラマ「野ブタ。をプロデュース」でも、本屋のオヤジ役でいい味出しているし。

 SAKURAの存在は、このアルバムではじめて知った。大好きな“Woman”をオリジナルとはまったく異なったアレンジで歌っている。アレンジもいいし歌もいい。ちょっと気になるアーティストである。

Let's Go(2005)
DEPAPEPE
1 Hi-D!!!
2 START
3 Wake Up
4 MTMM
5 バタフライ
6 風見鶏
7 時計じかけのカーニバル
8 雨上がり
9 Wedding Bell
10 Over The Sea
11 いい日だったね。
12 Flow
 ブログで触れたDEPAPEPEの“Let's Go!!!”である。
 へんな小細工をせず直球勝負なのが、人気の理由だろうか。元気が出る“START”もいいけれど、“風見鶏”のようなバラードもなかなかだ。これから君たちはどんな世界を作っていくのだろう。

 それにしても、DEPAPEPEって何? 誰か教えて下さい!!


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