NEWCOMERS
June, 2005

Softly(2002)
Kei Kobayashi
1 Softly, As In A Morning Sunrise
2 My Foolish Heart
3 Smile
4 Almost Like Being In Love
5 Laura
6 I Concentrate On You
7 I Can't Give You Anything But Love
8 Speak Low
9 The Night We Called It A Day
10 I Remember You
11 When You Wish Upon A Star
12 Night And Day
13 Now
 若きジャズ・ヴォーカリスト小林桂である。土曜日の午後10時からやっている「ブロードキャスター」のオープニング“Night And Day”を歌っている彼である。エンディングでも彼が歌う“When You Wish Upon A Star“や“Smile”が使われていた。
 以前から存在は知っていたが、晴れて我が家に迎えることになった。歌っている曲に関しては、ジャズの名曲ばかりなので、何も言うことない。
 問題は彼の声である。彼の声を何と表現したらいいのだろう。男性の声なのだが、ハスキーな女性の声に近い。「F/1じゃないし、乾いているけど、聴いてていやじゃない」というJunchanの論評も当たっている。何とも不思議な魅力のある声である。英語の発音もちゃんとしていて、何歌ってるんだかわからないよ、というところがない。
Tempo=Avanco(1998)
Tamba Trio
1 Boranda
2 Nuvens
3 Se Eu Pudesse Voltar
4 Barumba
5 Pregao
6 Danielle
7 Berimbau
8 O Amor Em Paz
9 A Morte De Um Deus Sal
10 Yansa
11 Consolaca
12 Moto Continuo
13 Garota De Ipanema
14 Mas Que Nada
15 Negro
16 Mania De Maria
17 Vento Do Mar
18 Sonho De Maria
19 So Danco Samba
20 O Samba Da Minha Terra
21 Moca Flor
22 Rio
23 tristeza De Nos Dios
24 Esperanca
 「タンバ4」を探していたら、発見した「タンバ・トリオ」。「タンバ4」を探していたのは、夏なので「ボサノヴァ」をネタにした“Essay”を書こうと思っていたからである。
 「タンバ・トリオ」は、アメリカ進出時に「タンバ4」へと変身する。私が持っているのは、1972年に発売された日本でのデビュー・アルバム“Tamba4 ━ We And The Sea”で、アメリカでは1967年にすでに発売されているものだった。当時はまだ「タンバ・トリオ」としてのアルバムは、日本では発売されていなかった。
 この“Temp=Avanco”というアルバムは、タンバ・トリオとしてのアルバム“Avanco”(1963年)と“Tempo”(1964年)を合体させてCD化したものである。アストラッド。・ジルベルトの歌やアントニオ・カルロス・ジョビンの演奏で耳したことのある名曲も何曲か含まれている。有名なものといえば、軽快なテンポのコーラスで演じられている“Garota De Ipanema”つまり「イパネマの娘」や、セルジオ・メンデスもやっていた“Mas Que Nada”だろうか。セルジオ・メンデスのはかなり「派手」なので、タンバ・トリオの方は少し「地味」に聞こえてしまうのは仕方がないだろう。
←は、CDには必ず付いている、本の帯に相当するもの(正式名称は何というのだろう)。まず気になるのは、「世界中でブレイク!」。これは本の宣伝では、「直ちに増刷」とか「〜氏、絶賛」というのに当たるだろうか。
 タイトルが「マシュ・ケ・ナーダ」になっているのは、外国映画の邦題をつけるときに使うやり方と同じだ。とはいえ、このアルバムが発売されたのは、日本が一勝もできなかった1998年のサッカー・ワールド・カップがあったからので、仕方がない。このフランス大会を記念したTV-CMで流された「マシュ・ケ・ナーダ」がきっかけで、発売にいたったわけである。
 最後は「ジャズ・ボサ」という言葉。はじめて聞いた。たぶん、ボサノバだけど、ジャズの要素が強いと言いたいのだろう。確かにその通りである。「タンバ4」では、ジャズ・テイストがもっと強い。“Tamba4 ━ We And The Sea”を聴いた相方の感想は、「これはボサノヴァじゃない!!」というものだった。この言葉に対する私の反論は、「ボサノヴァっぽいところもあるよ」だった。何と弱々しい反論だろう。

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