Old Single Records
Part 6

2005年、今年も梅雨の時期になった。そこで「雨」特集の第一回目
The Cowsills(1968)
A : The Rain, The Parl & Other Thing
B : River Blue
 今回の特集に利用するレコードはすべて相方のもである。私にとっては、知っているけど持っていなかった「レコードたち」である。きっと今の時期、どこかのラジオ局でかかっているはずだ。
 一応年代順に並べてみると、最初に来るのがこのカウシルズの「雨に消えた初恋」である。きわめてシンプルな歌詞だ。しかし、なんで「僕」と「彼女」が別れる羽目になったのかわからない。
 まあ、初恋と別れは「紙の裏表」のようなものだから、いいことにしよう。多くの場合、本当の恋はその「先」にある。
Featival Di SanRemo 1969
A : La Pioggia
(Gigliola Cinquetti)
B : Quando L'amore Diventa Poesia
(Massimi Ranieri)
 「サンレモ音楽祭」だの「ジリオラ・チンクエッティ」だの、深夜放送で何度耳にしたことだろう。
 なぜ日本でイタリアの「サンレモ音楽祭」が注目されたのだろう。その経緯についてはよく知らない。「ジリオラ・チンクエッティ」=「サンレモ音楽祭」ということだったのかもしれない。当時は「グラミー賞」なみの扱いだったように思う。
 A面の「雨」はものすごくヒットした。イタリア語ができないのに「スル・ジョルナーレ・オ・レット・ケ、イル・テンポ・カンビエラ、レ・ヌーヴォレ・ソン・ネーレ・イン・チエロ……」と口ずさんでいた。B面はまったく聴いたことがない。
 それにしても、このレコード「1969年サンレモ音楽祭」というタイトルで、入賞曲を2曲入れているわけだが、こんなレコードははじめて見た。
 調べてみると、イタリア版「紅白歌合戦」のようなものとして現在でも毎年開催されているらしい。人気は落ちたとえはいえ、40%台の視聴率を獲得しているようだ。
 今年は3月2日に開催され、ゲストはあのマイク・タイソンだったらしい。婦女暴行で服役した経歴をもつ人間を家族向けの番組にゲストとして招くとは何事かという批判があったり、彼自身が「なんで自分が招かれたのかわからない」と語っていたり……。
 しかし、何やかや言われても、イタリア側は7万ユーロを出して招待したのだし、日本でもK-1がリングに上げたがっている。彼は間違いなく話題になる男なのだ。腐ってもタイソンである。 
Bande Originale du Film
“Le Passager du la Pluie”(1970)
A : Le Passager du la Pluie(Severine)
B : La Valise du Mirage(Francis Lai)
 このレコードをみると、フランシス・レイが音楽を担当した映画をずいぶんみたのを思い出す。この「雨の訪問者」はもちろん、「パリのめぐり逢い」「白い恋人たち」、「脱走山脈」、「男と女」……
 一番思い出があるのは「白い恋人たち」であるが、深夜放送がらみなので、“Essays”のために取っておくことにする。
 「雨の訪問者」の監督は、「禁じられた遊び」や「太陽がいっぱい」のルネ・クレマンである。彼の監督作品はほとんどみている。
 ジャケットに写っている男性は、言わずとしれた(?)チャールズ・ブロンソンである。「さらば友よ」でアラン・ドロンと共演していた。かっこよかったなー。「ウ〜ン、マンダム」である。「男の世界」である。若者にはわからないだろうな。

SINGLES
MAIN MEMU
MUSIC OF HEART

copyright(c) 2004 ABE fumihiko All Rights Reserved