Old Single Records
Part 4

Sarah Vaughan(発売年不明)
A : Lover's Concerto
B : Yesterday
 以前に書いたことだが(File16)、普通の家庭とは違って我が家の夕食は9時というへんな時間である。仕事の関係でそうなっている。生活のリズムなので、仕事がなくても9時が夕食の時間だ。
 教育上の配慮で食事中はテレビを見ない家庭もあろう。私が子供の頃、一時期そのようなことがあった。親が心配するほどのテレビっ子だったということだ。しかし、一時期は一時期で、以後食事中のテレビは欠かせないものになっている。
 月曜はテレ朝の「TVタックル」をみて、「日本の現状と未来を憂いながら」(^.^)食事をしている。たまたま、チャンネルを変えたところ、この“Lover's concerto”が流れていてびっくりした。「不機嫌なジーン」というドラマだった。「月9ドラマ」はよほどおもしろそうでないとみないので、このドラマがどんなドラマか知らない。
 サラ・ヴォーンは、ビリー・ホリディ亡き後、エラたちとともにジャズ・ヴォーカルの世界を支えてきた大御所である。残念ながら1990年に亡くなってしまった。
 “Lover's concerto”は、バッハのメヌエットをベースにしている。これはたぶんサラ・ヴォーンにしか歌えない。あの尋常ではない声量があってこそ、である。
 B面の“Yesterday”はもちろん、レノン=マッカートニーのもの。「このアレンジだったらヒットしなかったかも」とは相方の弁。オリジナルがあるから、このようなアレンジもありなのだと思う。現在まで、こんなアレンジの“Yesterday”を聴いたことはない。
Chicago(1982)
A : Hard To Say I'm Sorry
B : Sonny Think Twice
 有名すぎて、何も言うことがない。「ブラス・ロック」していないシカゴ(File5)
 B面は「ブラス・ロック」しているシカゴ。
James Tayler(1971)
A : You've Got a Friend
B : You Can Close Your Eyes
 SMAPが今、クラプトン作曲で竹内まりあ作詞の“Say What You Will”というのを歌っている。「諸般の事情」で論評しない。
 私にとって「友達もの」の最初に来るのは、S&Gかこのジェームス・テイラーである。キャロル・キングが作ったこの“You've Got a Friend”はあまりにも有名だ。しかし、英語で歌うにはいいが、このまま直訳して歌うとなると、たぶん恥ずかしくて歌えない。そもそも、ここで歌われているような「深〜い友達関係」というのは、ちょっと苦手だ。
 声を張り上げて歌う曲は、それなりの声量があったり音程をはずさなければ一応誰が歌っても聴いていられる。難しいのは、たんたんと歌いながら人を感動させることである。ジェームス・テイラーの“You've Got a Friend”は、まさにその困難を乗り越えている。
 B面の“You Can Close Your Eyes”は、ジェームス・テイラー自身の作品である。とてもシンプルな逸品で、彼はギター一本で静かに歌っている。

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